実は僕、工場というものが非常に好きでして、機織り所や印刷所のような小さな工場から、ICチップの工場まで、機会さえあればいろいろな工場を見に行っています。
機械が、人が、沢山あつまって大きな力でモノを作り出している様子を見ると、なんとも言えないジーンとした気持ちになるんですよね。。
さて、針葉樹合板という素材を使うことに決まったYOKAなのですが、これを深く調べていくうちに、いろいろ面白いことが分かってきました。
どうやって調べたかというと、針葉樹合板に、製造社のスタンプが押してあるんですね。それが「秋田プライウッド」さんというところだったのですが、そこをググって、電話しました。笑
合板という素材は全部海外からの輸入だと思っていたのですが、針葉樹合板に関してはなんと国産だとのこと!そして加工だけでなく、その素材である木材も国産。なんと!
実は戦後、沢山の木が秋田をはじめ日本各地で植林されたんだそうです。ただ、為替の問題か、海外から木を輸入したほうが安いということになってしまい、海外から大木を輸入してそれを加工するということを続けていたんだそうです。そのため、植林された森は中途半端なまま放って置かれてしまった。
しかし、海外の木を切りすぎた影響もあり、海外産の材料の値段が高騰。どうしたものかと考える中「いやいや、私たちの周りには木だらけじゃないか!」と思い至り、大木ではなく、間伐材など径の小さい木でも合板に加工できるように機械を改良し、国産材料の合板を作ることに成功したんだそうです。
植林された木は、成長過程で間引き、つまり間伐をしていかないと太くなりません。良い木を育て、森を健康にしていくためにも、間伐材をどんどん利用していくいくことは重要なこと。
こうして、間伐材→合板に加工→日本の建築材料として使用、という良いサイクルが出来たんです、と。
なんて良い話!これに乗らない手は無い!!(←勝手に乗るつもり)
しかも丁度、加工会社さんである佐藤工芸さんにも伺う話をしていたところで。山形から秋田に寄ることは可能なはず。
「工場、見せていただくことはできますか?」と聞いたところ、「学校の社会科見学はよくあるが、使用しているメーカーさんが来たいというのは初めてです^^;」とのことでしたが、無事OKをいただきました。
ということで、工場見学ツアーは次回へ続きます。