アウトドア商品といっても、いろいろなものがあります。2017年6月現在、YOKA製品はかなり家具に絞っているのですが、最初はもっともっと、広いジャンルの商品を考えていました。バッグやエプロン、道具やアクセサリーなどなど。
「もっとこうだったら良いのに」は世の中に溢れているもので。考えれば考えるだけ、いろいろなアイデアが出てはくるのですが、そうしているうちに1つ、アウトドアとインドアに対する課題が浮かび上がってきました。それは「インドアとアウトドアの間に、見えない壁がある」ということ。
今でこそ「外と内を行き来する」とか「アウトドアグッズを部屋で使う」とか、2つの世界を行き来するということが一つのキーワードとして流行していますが、当時は僕の周りでそんな事を言っていた人はいなかったし、流行りでもありませんでした。
例えば、ビールをグラスに注いだとしましょう。外を見ると夕日が綺麗。こんな日はベランダで一杯やるのもいいかも、とガラスコップを手に外に…は出にくいですよね。
逆に、アウトドア用に作られている、薄くて軽くて、取手が折りたためるカップを普段使いする、というのも、趣深そうでいて、実は結構しんどいことだったりします。インドアにはもっともっと飲み心地の良いカップが沢山ありますしね。
インドアのものはインドア専用、アウトドアのものはアウトドア専用に出来ている。それが当たり前。
(ベランダに通じる窓を見ながら)そっか、見えないけどここに壁があるんだな、と。
この、見えない壁を、スッと自然に飛び越えてしまうようなものが作りたい!それはきっと、みんな必要なはず!
と、誠に勝手ながら盛り上がり、こうして「外でも中でも使える」という言葉が、僕らのアウトドアブランドのキーになったのでした。