UPDATE 2024/07/04

鉄鍋だからこそできることはいろいろあるのですが、蒸し焼き→スープの流れで、野菜だけを使ったベジスープが作れるのも魅力だと思っています。
今回は最近デザイナー角田がハマっているベジスープの1つをご紹介。
いろいろなレシピを日々開発しているのですが、今回はトマトとズッキーニのスープです。

材料はズッキーニ(黄色は無しでもOK)、トマト、塩、砂糖、オリーブオイルのみ。
粉末のダシはもちろん、動物性の食材は何も使いません。本当にこれだけ。

オリーブオイルを熱し、ズッキーニを入れます。塩は入れません。(この時点で塩をいれると、最終的に形がなくなってしまうのです)

フタをして蒸し焼きに。
フタをすることで、蒸気に含まれて上がって行ってしまう野菜の香り・旨味をもういちど鍋に戻す。そんな感覚です。
野菜は水分が抜けて旨味が凝縮する上に、戻った蒸気は野菜にまとわりつく。まさに中から外から、野菜を美味しくするのが、この蒸し焼きというやり方なのです。

ズッキーニを返してみて、良い感じの焦げ目(黒くなく、茶色い状態)がついていたら、

トマトを入れてざっとかき混ぜ、

フタをしてまた火を通します。

フタをあけてトマトが柔らかくなっていたら、トマトを潰します。

水を入れ、ここで塩を入れます。

ここで1つポイント。
鍋には、蒸し焼きをした時の旨味がこびりついています。それをこそげ取るイメージで、野菜たちをまぜます。

少し煮込んで、必要ならば塩、砂糖で味を整えて完成です。(砂糖を入れると味が安定します)

出来上がったスープ。
本当に、野菜だけとは思えない美味しさです。魚や肉が入ってももちろん美味しいのですが、それらを一旦なしにすることで「野菜と対話」することができる。そんな感覚です。
ぜひお試しください!
→ポットパンはこちらです。