今まで、紙を中心にですが、結構いろいろなものを作ってきました。プレイデコをはじめ、モビールや、付箋や、アニメーションカード、コップ、木箱、PETを抜いた商品などなど。
それぞれの商品は1つの工場で仕上がるわけではなく、何個もの工場で、それぞれの技術で加工を施し、最終的にパッケージしたものです。例えばプレイデコだったら、印刷屋さんで紙に印刷し、紙加工屋さんでレーザーカットしてもらい、別途木工屋さんで木の板を抜き、サイズがあうビニール袋を仕入れ、説明書と共にそこに詰めてもらう作業を行って完成。
それぞれの工場をつなぎ合わせて1本の線に仕立て、商品として出力できるように組み立てるのも、これまた楽しい(そして苦しい)わけなんですが、今回またそれを一からやろうというわけです。
最初からうまくいかないのなんてもう慣れっこ。だいたい、まずは作りたいものを作れそうな工場をウェブで検索します。でも大きい会社は、窓口も問合せしやすかったり等しっかりしているんですが、しっかりしている分だいたい見積もりも高い。逆に小さな会社は、メールしてみても返事がないとか。電話してみたら個人の案件は受け付けてないとかとかとか。。
今回は「かっこいいアウトドアグッズ」という、言わば全方向的なものなので、いろいろな会社にアタックしました。
ぼんやりとスケッチするなかで、だいたいこんなものと思い描いていたのは
・椅子、テーブル
・アルミの収納ケース
・キャンバスバッグ
・エプロン
・ランチョンマット
・ラグ
・食器・カトラリー
・アウトドア界にない、雑貨的なアイテム
など。
椅子も含め(この頃は木だけで作ろうとは、まだ思っていませんでした)金属ものをやる、というのは初めてだったので、まずはそこから手探りし始めました。
燕市の商工会議所に電話をして工場を紹介してもらったり、いやいや実は大阪だということで、大阪の工場にアタックしてみたり。いろいろ話をしていると、「ウチでは無理だけど、出来る工場があるから紹介するよ」なんて、違う工場を紹介してくれることもあります。
でも、いつものことながら、考えたものが全て実現できるわけではありません。
そもそも見積もりが高すぎる、ということもありますし、「これは世の中にない!」と信じていたものが(しかも設計や見積もりを進めていたものが)、ある日普通にお店で売られていたりとか。しかも自分が思い描いた理想の形で!アルミの収納ケースなんて正にそうでしたね。。
食器に関しては木で作りたいと思っていたんですが、これもまた、いい感じの工場を見つけて、見積もりもなかなか良くて、これなら良い商品になるかも!と思っていたら、結構いい感じの木の食器が無印で3分の1の値段で売ってるとか。。
そんなわけで、作りたいもの、作れるもの、作るわけにいかないもの、作っても値段で勝負出来ないもの、とフィルターがかかっていき、だんだんと企画も絞られていくのでした。