さて、何を作ろう。という話です。
まだこの段階ではほとんど何も決まっていません。決まったことは「外でも中でも使える」「かっこいい」アウトドアブランドをやろうということだけ。
そこで、ぼんやり知ってはいるけれど、本格的にやるからには、ということで、もう一度、片っ端からアウトドア用品を売っているショップに行ってみることにしました。本格的な登山用品を売っているお店から、スポーツショップ、ホームセンターまで。
僕はそれなりにアウトドアをやる中で、ずっとひっかかっていたことがあります。それは「何故、どれもデザインがイケてないんだろう」ということ。(すみません)
ここからは僕の勝手な想像なんですが、聞いて下さい。
通常のアウトドア用品は当然のごとくアウトドア用のもので、室内で使うことは想定していません。ということは、キャンプに行く時しか使わず、あとはガレージで眠るという存在。たまにしか活躍しないそんな存在にお金はかけられないというのが大方の意見でしょう。
なので、アウトドア用品は全体的に安い(某有名国内メーカーなど、高値で突っ張っているところもありますが)。でありながら!強度や、軽さ、持ち運びやすさはそれなりに求められる。これって、めっちゃくちゃ厳しい条件だと思います。全部を両立させるなんて無理に等しい。そんな中でバランスをとった結果、デザインが犠牲になっている。というのが僕の見解です。
つまりいろいろな店内を眺めまわしてみると、機能はバッチリなのにあとデザインが…というものが非常に多い。その機能を求められる現場、つまりアウトドアだけでは使うけれども、室内に入れて普段使うことなど想像できない。
それをみて僕はおこがましくも思いました。「これは、金脈か!」と。
椅子も、テーブルも、モノ入れも、照明も、食器やカトラリーも。このアウトドアという世界なら、全てに可能性があるぞ!!おいおいおいおい!と。
…でも、今振り返ってみれば同じ頃に同じことを思っていた人は沢山いたんでしょう。僕はこの金脈に手ぶらでたどり着いた段階でしたが、既に装備を揃えて向かってきていた人もいたんでしょう。
ここから「オシャレアウトドア戦国時代」に巻き込まれていくとは、まだこの時点では僕は知りもしなかったのです。