PLAY-DECOは、シナベニヤという合板で出来ています。それもあって、当然のように「それを厚くしたもの」で家具も作ろうと考えていたのですが、調べていると世の中にはいろいろな合板があるということが分かってきました。
そんな中、木工職人比嘉さんに「これ、面白いよ」と教えてもらったのが、針葉樹合板(ラーチ)とOSB。
(左が針葉樹合板、右がOSB)
針葉樹合板はその名の通り針葉樹でできた合板(いわゆるラワン合板などは広葉樹)で、木目やフシがあって合板でありながら「木材!」という顔を持った素材。OSBはそのままだと板材にできないような木を細かくしてから固めたという素材。
どちらも間伐材や、用途の無かった木から出来ているエコ素材でありながら、表面はそれぞれの味があってどちらも良い感じ。
どちらも良くて選べないので、実際に手作りで比嘉さんに作っていただいて検証したりも。(いまではNCルーターという機械で切り出しているんですが、そんな作業を手作業でやっていただきまして…ありがとうございますっ!)
しばらくどちらで行こうか悩みまして、最初のカタログ撮影では実はどちらのバージョンも使ったりしていました。
そうこうしているうちに、だんだんこの均衡が崩れてきます。
YOKAのスタンプのヒントになっているのですが、OSBは表面に大きく品質表示が入っています。これがまたデカデカと入っていて、ネットで外国のOSB製品をみてカッコイイ!これは良い!!なんて思っていたんですが…
ただ、輸入材であっても日本に入ってきてからこのスタンプが入るとのことで、日本でOSBを買うと、このスタンプは日本語に。デカデカと入っている文字も「強軸方向」と漢字になってしまう…
そして極めつけは、加工して下さっている佐藤工芸さんの通常ルートではOSBが手に入らない、ということが判明。
こうして、最終的にこれらの外的要因により(^^;)、現在使用している針葉樹合板に落ち着いたのでした。